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波瀬杜氏亡き後、土井酒造場の杜氏職を継いだのが棒葉農氏だ。地元掛川市出身の自社杜氏。棒葉杜氏は波瀬氏の元で酒造りに携わり、長くその薫陶を受けてきた、もちろん波瀬杜氏と同じく、能登流の酒造りを受け継ぐ能登杜氏である。もう随分前になるが、棒葉杜氏にプレッシャーが大きいですねとお聞きしたことがある。すると、「勿論そうですが、後ろには社長が控えてくれていますので心強いですね。」と答えてくれたのが印象的だった。土井社長は全国組織である酒造組合中央会で技術部長を務める理論派の蔵元でもある。

棒葉杜氏の指揮の元、平成22年(H21BY)こそ全国新酒鑑評会の金賞を逃したが、翌年、平成23年(H22BY)からは再び金賞の連続受賞が始まっている。この金賞連続受賞の記録がどこまで伸びるのか。これから、棒葉杜氏が率いる若き蔵人たちが、土井酒造場の新たな歴史を作っていく事となる。全国新酒鑑評会金賞の連続受賞記録の更新も期待したい。

H21BY:平成21年7月から平成22年6月の間に造られたお酒を指す。BYは「Brewery Year」の略で酒造年度という意味。